マーケティングの基礎を学んでビジネスモデルを考える(後半)

みなさんこんにちは。Keizoです。

社会人10年目です。

ビジネスに関する本を読んで、日々の仕事や生活で実践しています。

社会人経験が浅い人に向けて、実際に役に立った情報を発信していくので、ぜひ読んでみてください。

さて、前半の記事ではマーケティングの本質をお伝えしました。

詳しくは以下の記事を読んでみてください。

マーケティングの基礎を学んでビジネスモデルを考える(前半)

後半の記事では、マーケティングのやり方を具体例を入れて紹介します。

考えることが盛りだくさんですが、自分の副業や仕事に当てはめて考えてみると何か気づきが得られるかもしれません。

参考文献

タイトル:USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

著者:森岡 毅

読みやすさ

具体性

おすすめ度

マーケティングの基礎①:戦況分析

“戦況分析を本気でやる理由は、市場構造に逆らって確実に失敗する「地雷」を避けるためです。そしてできればその市場構造を自分の味方につけられるような戦略がないかを考えるためです。

市場の中の利害関係やものの流れ、環境などの構造を理解してから行動することが大切です。

画期的な商品だと思っても、市場の流れに逆らうものだったら売れません。

例えば、昨今のコロナの影響で化粧品や医薬品の売上が下がっています。

一覧は以下です。

この流れに逆らって、色鮮やかな新しい口紅を開発しても売れませんよね。

では何を分析していくのか、具体的に見ていきます。

5C分析

最も一般的な戦況分析に用いる指標です。

5Cとは以下の5つのことです。

Company(自社の理解)

Consumer(消費者の理解)

Customer(流通など中間顧客の理解)

Competitor(競合他社の理解)

Community(ビジネスを取り巻く地域社会の理解)

Company

まずは己を知ることが大切です。

自分の資源や強み/弱みを把握しましょう。

自分の強みについては以下の記事を参考にして頂ければ幸いです。

【社会人経験が浅い人向け】自分の強みは誰でも見つけられる

Consumer

マーケティングは消費者理解に始まり消費者理解に終わります

量的な理解

人口や性別、収入などの統計データから消費者を理解することです。

質的な理解

消費者が気づいていないことや目を背けていることを理解することです。

ホントのところはこれがやりたかった、こんなものがあると良かったというポイントを突くことができると大きな変化が起こります。

例えば、花王の食器用洗剤「キュキュット」は素早い泡立ちとぬめりが残らない洗いあがりがヒットのポイントで「素早さ」をテーマに開発されました。

実際に使ってみて、洗いやすさを実感した方も多いのではないでしょうか。またテレビCMもイメージに残りやすい構成でしたよね。

花王は日本企業の中でもマーケティングがしっかりしているので、他の商品についても調べてみると面白いかもしれませんね

Customer

流通や2次加工のように、自社と消費者の間にいる存在です。

副業を進めていく上では影響が少ない部分と思います。

Competitor

競合の分析は、広い範囲で着眼することが大切です。

例えば、私のようにビジネス本を紹介しているコンテンツでは、Youtubeやインスタ、本の要約サイトも競合となります。

自分の強みを活かして競合と差別化したいところです。

Community

法律などの規制、世論、税率、景気、為替などの外部要因です。

自分でどうにかできる部分ではないため、常に注視して自分のビジネスへの影響を確認する必要があります。

目的の設定

戦況分析を進めながら目的を設定する必要があります。

目的達成のために戦略、戦術を立てて進めていくので適切に目的を決めなければなりません

目的を設定するときに気をつける事は以下の3つです。

・実現可能性があること

・分かりやすさ

・魅力的であること

実現可能性

ぎりぎり達成できそうな目的を達成したときの達成感が人を成長させます

副業にチャレンジしようとしている方は、収益化が大きなハードルですが、誰でも実現可能なので諦めずに続けてみてください。

分かりやすさ

明確で分かりやすい目的にして、いつでも誰でもすぐ思い出せるようにすることが大切です。

目的が複雑だったり不明確だと、目的がずれてしまうこともあります。

魅力的であること

やはり魅力的でないとモチベーションがあがりませんよね?

目的達成後の自分を想像して「こうなりたい」と思えるような内容にできると良いですね。

マーケティングの基礎② WHO(誰に)、WHAT(何を)、HOW(どうやって)

WHO(誰に売るのか)

“「私は成功のカギというものはわからないが、失敗のカギは知っている。それは全ての人を喜ばせようとすることだ」

すべての人をカバーしようとすると、1人当たりに使える資金は少なくなってしまいます。

ターゲットを決めて資金投下の効果を大きく得られるようにしましょう。

極端な例でいうと、東京で店を始める時に大阪でCMを流しても効果は薄いですよね。

目的に合わせて適切にターゲットを決める必要がありますね。

戦略ターゲットとコアターゲット

戦略ターゲット

予算を大きく投下するくくりのことです。

副業でいうと、広告を出す範囲と言えると思います。

ここの範囲を決めるときに、狭くなりすぎないように気を付けなければなりません

決めた範囲以外には予算を投じないので、慎重に考えましょう。

コアターゲット

戦略ターゲットの中から、さらに絞り込んで予算を集中投下するくくりの事です。

戦略ターゲット向けの広告に加えて、ダイレクトメールや、特典プロモーションを使用します。

商品の使用頻度や種類を増やせそうなくくりはいないか、分析して決めます。

WHAT(何を売るのか)

“人々は4分の1インチのドリルを欲しいのではない。人々が欲しいのは4分の1インチの穴である

「消費者が求めているものやサービスの本質が何か?」を追及して「売るもの」を決めていく必要があります。

例えば、遊園地で考えると、人々が求めているものはアトラクションではなく、アトラクションを体験したことで得られる感情です。

幸福感やスリルなどです。

通常、WHATは具体的でないことが多くあるので、消費者に聞いても出てきません

マーケターはここを分析して必要な場所に集中投資していきます。

HOW(どうやって売るのか)

消費者の目に写るものはすべてHOWである場合が多いです。

Webページや製品そのもの、パッケージもHOWにあたります。

SNS発信もイメージにつながるのでHOWと考えてよさそうですね。

最終的にHOWの良し悪しで結果が決まります。

では良いHOWにするためにはどうすべきか?

それはWHOの理解です。

消費者と同じように行動して、消費者を理解して同じ視点でHOWを作り上げていけると良いです。

最後に

今回の記事では、森岡さんの著書を参考にしながらマーケティングをどう進めるか具体的に説明しました。

「マーケティングって、深く、細かく検討していかないといけない」ことが分かったと思います。同時に難しそうだなとも思った方もいるのではないでしょうか。

そんな方もまずやってみましょう。

個人の副業なら小回りが利くし、リスクも小さくできるので、もし失敗してもまたやり直せば良いです。

経験が一番の財産。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA